保険証の補助で受けられる健診ってどんなものがある?

健康

みなさんはご自分の保険証がどこの組合のものか、確認されていますか?

そしてその保険組合の補助で、健康診断が受けられることを知っていますか?

保険証の組合で受けられる健康診断(一般的に「組合健診」や「特定健診」とも呼ばれます)とは、健康保険組合が加入者やその家族の健康管理を目的として実施する健康診断のことです。

この健診は、法律で定められた定期的な健康管理の一環として、加入者が無料または低額で受けられるのが特徴です。

1. 定期健診対象

主に40歳以上の被保険者・被扶養者内容: 血液検査、尿検査、身長・体重測定、血圧測定、心電図、胸部X線、肝機能検査、血糖値検査などが含まれます。生活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質異常症など)の早期発見を目的としています。

2. 特定健康診査(特定健診)

対象: 40歳から74歳の被保険者・被扶養者内容: 生活習慣病のリスクを評価するために、腹囲測定、血液検査(脂質、血糖、肝機能)、血圧測定などが行われます。この健診は、メタボリックシンドロームに対する予防や改善を目的としています。

3. 婦人科健診

対象: 女性の被保険者・被扶養者内容: 乳がん検診や子宮頸がん検診が含まれます。これらの健診は定期的に受けることが推奨され、早期発見による治療を促進します。

4. がん検診

対象: 年齢によって対象が異なる場合がありますが、40歳以上の被保険者・被扶養者が多いです。内容: 胃がん、大腸がん、肺がん、前立腺がん、乳がん、子宮がんなどの検査が行われます。

5. 人間ドック補助

一部の健康保険組合では、より詳細な検査を含む「人間ドック」を受ける際に費用補助が出る場合があります。

6. 歯科健診

口腔の健康管理を目的とした歯科健診が受けられる場合もあり、虫歯や歯周病の早期発見・治療に役立ちます。

健診の特徴

費用負担

健康保険組合が負担するため、加入者は低額または無料で受けられる場合が多いです。対象者: 被保険者(本人)だけでなく、被扶養者(家族)も対象となる場合があります。

健診内容

健康保険組合や年齢、性別によって異なり、組合によってはオプションで追加検査を受けられる場合もあります。これらの健診は、病気の早期発見や予防に役立ち、健康管理にとって重要な役割を果たしています。保険証を持っている場合、詳細は自分が加入している健康保険組合に問い合わせることで確認できます。


国民健康保険に加入している人が受けられる健康診断は、主に「特定健康診査(特定健診)」と呼ばれるものです。この健診は、40歳から74歳の国民健康保険加入者を対象に、生活習慣病の予防や早期発見を目的として実施されています。内容や費用、実施方法は自治体によって異なりますが、一般的な特定健診の概要は以下の通りです。

特定健康診査(特定健診)の概要

1. 対象者40歳から74歳の国民健康保険加入者が対象です。年に1回受けることができます。

2. 健診内容主に生活習慣病(メタボリックシンドローム)に関連する項目が含まれます。

検査内容:身体計測: 身長、体重、BMI、腹囲測定血圧測定血液検査:中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロール(脂質異常症の検査)血糖値(糖尿病の検査)肝機能(AST、ALT、γ-GTP)尿検査: 蛋白や糖の検査問診: 生活習慣に関する質問(食生活、運動習慣、喫煙・飲酒など)

3. 追加検査特定健診の結果に基づいて、さらに詳しい検査が必要と判断された場合、以下のような追加検査が行われることもあります

心電図検査・眼底検査・貧血検査(ヘモグロビン測定)

4. 受診方法自治体から「特定健診の受診券」が郵送されてくるため、それを持参して指定された医療機関で受診します。

受診場所は、市区町村が指定する医療機関や集団健診会場です。

5. 費用自治体によって異なりますが、多くの場合、無料または低額の自己負担で受けられます。

6. 特定保健指導健診結果に基づいて、メタボリックシンドロームや生活習慣病のリスクが高いと判断された場合は、「特定保健指導」というアフターケアが行われます。これには、生活習慣改善のためのアドバイスや健康管理プログラムへの参加が含まれます。がん検診などの他の健診国民健康保険加入者は、特定健診以外にも自治体が実施するがん検診などを受けられる場合があります。

たとえば、胃がん検診、大腸がん検診、肺がん検診、乳がん検診(女性)子宮頸がん検診(女性)これらのがん検診は年齢や性別によって対象が異なり、自治体によって実施方法や費用が異なるため、住んでいる地域の自治体に問い合わせる必要があります。

まとめ

国民健康保険加入者が受けられる健康診断は、特定健診を中心に、生活習慣病の予防や早期発見を目的としています。自治体によるサポートが充実しており、無料または低価格で受けることができるため、定期的に受診することが推奨されています。また、がん検診などの他の健診も併せて利用することで、総合的な健康管理が可能です。


「協会けんぽ」(全国健康保険協会)に加入している人が受けられる健康診断は、主に生活習慣病予防健診と特定健康診査(特定健診)があります。

協会けんぽは中小企業の社員やその家族が加入している保険で、健診は年に一度、低価格または無料で受けることができます。

1. 生活習慣病予防健診対象者: 協会けんぽの加入者で、35歳以上の被保険者(従業員本人)が対象です。被扶養者(家族)は対象外です。

目的

生活習慣病(糖尿病、高血圧、脂質異常症など)の早期発見や予防。健診の種類と内容生活習慣病予防健診は年齢に応じて検査内容が変わります。

検査内容

一般健診(35歳~74歳の被保険者が対象)

身体計測: 身長、体重、腹囲、BMI測定、血圧測定

血液検査:脂質検査(中性脂肪、HDL・LDLコレステロール)肝機能検査(AST、ALT、γ-GTP)血糖検査(空腹時血糖またはHbA1c)腎機能検査(クレアチニン、尿酸など)貧血検査(ヘモグロビン)

尿検査: 糖、蛋白、潜血

心電図検査

胸部X線検査: 肺の健康状態や肺がんの早期発見

視力・聴力検査

問診: 生活習慣や既往歴に関する質問

付加健診(40歳・50歳の被保険者)一般健診に加え、詳細な検査が行われます

肺機能検査:肺活量などを計測します

眼底検査

腹部超音波検査

乳がん・子宮頸がん健診(女性被保険者が対象)

乳がん検診(マンモグラフィなど)

子宮頸がん検診(細胞診)

健診費用

自己負担額: 健診費用の一部は協会けんぽが負担してくれるため、自己負担額は比較的低額です。

一般健診:R5年現在は、5282円(R4年度は7169円でした)

付加健診:2689円(付加健診の補助は40・45・50・55・60・65・70歳の方のみ)

乳がん検診:50歳以上1,013円、40歳以上49歳以下1574円

子宮頸がん検診:970円事業主が健診費用を負担している場合もあり、費用がさらに軽減される場合があります。

受診方法指定の医療機関で予約して受けます。

協会けんぽのウェブサイトや問い合わせを通じて、全国の指定医療機関を確認できます。

Webサイトはこちらからhttps://www.kyoukaikenpo.or.jp/

特定健康診査(特定健診)

対象者: 協会けんぽの40歳~74歳の被扶養者(家族)が対象です。

被保険者(従業員本人)は生活習慣病予防健診を受けるため、特定健診の対象にはなりません。

目的

生活習慣病(メタボリックシンドローム)の予防と早期発見。

健診内容

身体計測: 身長、体重、腹囲、BMI血圧測定

血液検査: 脂質検査(HDL・LDLコレステロール、中性脂肪)、血糖検査(空腹時血糖またはHbA1c)、肝機能検査

尿検査: 糖、蛋白

問診: 生活習慣やメタボリックシンドロームのリスクに関する質問

費用

特定健診は自治体や協会けんぽが費用を負担するため、無料または低額で受けることができます。

がん検診

協会けんぽでは、被保険者が年齢や性別に応じて、各種のがん検診も受けられることがあります。たとえば、胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、子宮頸がんの検査が含まれます。

まとめ

協会けんぽに加入している場合、被保険者(従業員)は35歳以上で生活習慣病予防健診を、被扶養者(家族)は40歳以上で特定健診を受けられます。どちらも生活習慣病やメタボリックシンドロームの予防を重視しており、定期的に受診することが推奨されています。健診は比較的低価格で受けられるため、健康管理に役立ちます。


一度保険証を確認して、健診を受けてみてはいかがでしょうか

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