
生理中でも健康診断って受けられるの?女性が知っておきたいポイントを紹介します
女性にとって定期的な健康診断は、自分の体を守る大切な習慣の一つです。しかし、健康診断の予約日がたまたま生理(月経)と重なってしまうと、「このまま受けてもいいの?」「検査結果に影響は出ない?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。
1. 生理中でも健康診断は受けられるの?
結論から言うと基本的には、生理中でも健康診断を受けることは可能です。
ただし、以下のような検査については、生理の影響で正確な結果が得られない場合があります。
尿検査
子宮頸がん検診(子宮頸部細胞診)
便検査
内診
超音波検査(経腟エコーなど)
そのため、生理中の健康診断がすべてNGというわけではありませんが、検査内容によっては再検査が必要になる可能性もあります。
2. 生理中に避けた方がよい検査項目とは?
以下の検査項目は、生理中に受けると正確な判定ができない、もしくは不快感が伴うため避けた方がよいとされています。
2-1. 尿検査
生理中は、尿に経血が混ざることでタンパクや潜血の異常値が出る可能性があります。誤った結果が出ると再検査の手間が増えるだけでなく、不要な不安を抱えてしまうことにも。
2-2. 子宮頸がん検診
子宮頸がん検診では、子宮頸部の細胞を採取しますが、生理中だと経血が混ざって検体が不鮮明になることがあります。そのため、検診を受けるのは生理が終わってから1週間以内のタイミングがベストとされています。
2-3. 内診・経腟エコー
これらの検査は直接的に膣内に器具を挿入するため、生理中に行うのは衛生的にも避けたいところです。また、本人にとっても抵抗感が強い場合があります
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3. 生理が健康診断の結果に与える影響
生理中は体のホルモンバランスが変化し、検査結果にも影響を及ぼす可能性があります。
3-1. 貧血の数値
生理によって血液が失われるため、ヘモグロビン値が通常より低く出ることがあります。ただし、これも女性の体にとっては自然な変化の範囲なので、大きな異常値でなければ問題視されないことが多いです。
3-2. 体重や体脂肪率
ホルモンの関係で体内に水分を溜め込みやすくなるため、体重が一時的に増えることがあります。また、むくみや便秘なども起きやすく、体組成のデータに影響することも。
3-3. 精神的なストレスや不調
生理中は、気分の落ち込みやイライラ、不安感などのPMS(月経前症候群)の症状が出やすい時期です。そのため、健康状態に関する自己申告がブレることも考えられます。
4. 生理中に健康診断を受けるメリット・デメリット
メリット
貴重な有給や予定をずらさずに済む
一部の検査を除けば、全体の診断には影響が少ない
デメリット
検査結果の精度が下がる可能性がある
不快感や羞恥心からリラックスして受けられないことも
再検査になるリスク
5. 生理と重なった場合の対処法

5-1. 健康診断の予約日を変更できるか確認
自治体や職場の健診であっても、予約変更が可能なケースが多いです。生理が重なりそうな場合は、早めに相談しましょう。
5-2. 検査項目を部分的にスキップ
当日キャンセルが難しい場合は、子宮がん検診や尿検査だけ後日受け直すという選択肢もあります。医療機関に相談すれば対応してもらえるケースも多いです。
6. 生理周期を考慮した予約の取り方
予約を取る際は、できれば生理が終わった3~7日後の期間を選ぶのが理想です。ホルモンバランスも安定し、検査結果への影響が最小限に抑えられます。
ただし、生理周期が不規則な方や突然早まるケースもあるため、柔軟に対応できるよう余裕を持ったスケジューリングをおすすめします。
7. 働く女性に伝えたい、生理と健康管理のポイント
仕事や家事、育児などで忙しい女性こそ、自分の体調の変化に敏感であることが大切です。
健康診断は定期的に受けて、体の変化を「見える化」する
生理に関するトラブル(周期の乱れ、出血量の異常など)は婦人科で早めに相談を
月経アプリやカレンダーで生理周期を記録しておくと、健診予約にも役立つ
8. よくある質問(FAQ)
Q1. 健診当日に急に生理が来てしまったらどうすればいい?
→検査の受付時にスタッフに伝えましょう。検査項目の一部を後日にするなど、柔軟に対応してくれる場合が多いです。
Q2. ピルを飲んでいても注意点はある?
→ピルを服用していても基本的には健康診断を受けられますが、血液検査の数値に影響することがあるため、申告しておくのがベストです。
9. まとめ
生理中でも健康診断は受けることが可能ですが、一部の検査は結果に影響が出たり、再検査が必要になったりすることがあります。できるだけ正確な結果を得たい場合は、生理後の落ち着いた時期に受けるのが理想的です。

とはいえ、忙しい日常の中で予約変更が難しいこともあると思います。そんな時は無理をせず、受けられる検査だけでも受けておくことが、未来の健康への第一歩になります。
自分の体と向き合い、正しい知識を持って健康診断にのぞむことで、より安心して毎日を過ごすことができますように。
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